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本当の終活  ~どこで死のうかなぁ どんなふうに最期の時間を過ごしたいかなぁ~

カテゴリー:地域で医療する楽しさ 更新日時 2018/05/18

 2025年に日本の中で、一年間に亡くなる方が150万人を超えます。これまでの、病気が悪くなったら病院に入れてもらって、そこで最期まで診てもらう、ということが難しくなります。平均在院日数制限という国の施策で治らない人をゆっくり病院に入れておける時代ではないのです。

 でも、それって不都合なことなのでしょうか。病院は死ぬのにふさわしい場所でしょうか?

 もし、自分のいのちの時間が限られているとしたら、どこで、どんなふうに過ごしたいか、その延長線上にいのちが終わっていくように思うのです。死ぬことだけが、ぽんと人生の流れの中で浮き上がってくるわけではないのですから。

 国は病院死以外をひっくるめて「在宅死」と総称しました。ちょっと乱暴な括り方です。施設で、家で、道ばたですべて「非病院死=在宅死」です。家といっても自分の暮らした家を選べるとは限りません。サービスつき高齢者住宅(サ高住)と呼ばれるものも増えました。

 でも、高齢者世帯や独居世帯が増えた今、前にも書きましたが、「自分の家で」を選択するにはそれなりの準備と覚悟がいります。

 そこで私たちの法人「三意会」が提案するのは老健と自宅の「二股看取り」です。

 終末期、訪問診療や訪問看護を受けながら可能な限り在宅で過ごし、ご本人やご家族が「もう無理」と思ったら、老健に入所し老健で看取らせていただくという方法。「もう無理」の線引きは人それぞれ、家族それぞれで良いと思っています。とはいえ、在宅医療を行っている間に、これなら家での看取りも大丈夫かも、と思って下さるご家族も少なくありません。いざというときに支えてもらえる、という安心(保険)がある、ということも大切なことです。

 老健で過ごしていただいている間に看取りが近づいたと判断した時に退所して、在宅で訪問診療と訪問看護で看取らせていただくという方法もあります。(これが文化になっている地域もあると聞きます)

 この五年間で前者はそれなりの数に上り、そうした方たちの平均在所日数は3ヶ月未満です。後者はお二人おられますが、そのうちお一人は看取りのために退所されたのに奇跡の復活を遂げて今はお元気な90余歳でご存命で、予想外の有り難い展開となりました。

 自分が、家族が、どこでどんなふうに最期の時間を過ごしたいのか、そのために今からできる準備は何なのか、様々な情報を集め、学び、それと同時に意識と覚悟を高めていただきたいと思います。なぜならそれこそが本当の自分らしい命の終活だからです。

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