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2019年 ご挨拶

カテゴリー:ご挨拶 更新日時 2019/12/27

 あと少しで2019年も終わります。

 一年間ご指導ご鞭撻賜りありがとうございました。

 

  振り返ると例年通り忙しく一年が過ぎました。日々の診療や介護実践以外にも、地域の皆様に手伝っていただき多くの方々にご参加いただいた「三意会祭り」「健康餅つき大会」などの法人行事がありました。スタッフは大変だったと思います。でもやりきってくれました。地域の方々やスタッフに心から感謝!!です。

 

 ホームケアクリニックあづまでは三名の方々の在宅看取りをさせていただきました。人口が減り、入院入所される方が増えて、高齢者が増えている割に訪問診療をさせていただいている方々は減少の一途を辿っています。年間10数名の新規があってもそれ以上に亡くなったり入所されたりで減っているのです。その中で最期まで私たちと時間を共にしてくれた方々には感謝しています。そして、最期の時間を共にされたご家族の方々には心からの尊敬と感謝を申し上げたいと思います。その過程では不安や葛藤があったと思います。でも最終的には本人の思いをまっとうさせてあげることができた達成感を私たちも共有させていただきました。

 人口6000人台の小さな町の在宅看取りの三名は私たちの訪問診療の誇りです。ありがとうございました。

 

 介護療養型老人保健施設あづまの里は2012年来、施設の看取りをさせていただいた方々が100名を越えました。50床という小規模の施設であることを考えると奇跡的な数だと思っています。

 「地域の豊かないのちを支える医療・介護」という法人理念そのままに、私たちの施設で暮らし、いのちの炎を小さくしていって静かにそのいのちを終えた方、終末期を私たちの施設でと希望されて入所してきた方、その方々にどうしたらスタッフが一丸となって同じ思いで看取りケアができるか、そのことの試行錯誤をしてきた8年間でした。その中で整えてきたシステムがここ数年うまく回ってきたように思います。

 

 看取りの判断(医師)看取りケアの実践(多職種)看取りにおける家族との協働 お帰りになるときのお清め入浴 お悔やみ訪問 デスカンファレンスとケアが続きます。

 「死を恐れず」「これが最後かもしれないと思っていつものケアにより心を込める」ケア。「何も足さない 何も引かない」医療

 

 私たちが経験の中で会得してきたことはこれらに尽きます。

 ほとんどの方々がいのちの炎を燃やし尽くし、静かに穏やかに文字通り眠るようにお亡くなりになりました。

 私たちに大切ないのちを預けてくださった方々、ご家族に心からお礼申し上げます。人生の最終コーナーを伴走させていただきありがとうございました。

 

  三意会の日々は豊かないのちで満ちています。

 

 明日を生きることに希望を持ち、明日終わるいのちを燃やす。

 

 小さないのちの光を集め豊かな明かりとして、地域を照らしていけたらと心から願っています。

 

 一年間ありがとうございました。来年もよろしくお願いいたします。

 

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